セイコーの「Automatic」通称インジケーター、自動巻一号の初期型です。
1958年製、Sマークがなくなり、ダイアショック&21石化した、初期型の中では後年の製品です。
セイコーオートマチックはセイコーが国産初で販売した自動巻時計で、当時手巻きで最高級機だったロードマーベルを超える高額品でした。そのせいか残念ながらあまり売れなかったようで、今となってはあまり見かけないモデルです。
通称の通り、巻き上げ度合いを表示するパワーリザーブインジケーターが付いているのが特徴で、ただでさえ初めての自動巻きに挑戦したあげく、更に機構が複雑になるインジケーターまでつけてしまった当時のものづくりに驚きます。
本品はもちろん稼働品で、インジケーターも問題なく作動します。
ただし、手巻きをしようとした際に乱暴に巻き上げると歯車が滑ることがあります。やはり古い機械ですので優しくゆっくり巻き上げるか、自動巻きで巻き上げてお使い下さい。
また、文字盤に若干の汚れ、ケースに使用に伴う細かい傷がありますが、全体的には年代を考えると非常に綺麗な状態だと思います。
ぽてっとした可愛いデザインなので、上下で色の違うちょっと変わった革ベルトをおごりました。カジュアルにお使いいただけると思います。